ちょっとずつ,「静かさ」は力である,という意識が強くなっている感じがする。それは,やかましいパソコンへのわずかな抵抗心かな?
自作パソコンのトレンドのひとつとして静音パソコンも定着しているが,無音パソコンを自作してみた。ファンレスのCPU,ACアダプタのみで動作するファンレス電源,コンパクトフラッシュ(CF)カード→IDE変換アダプタをハードディスク代わりにする。できた無音パソコンはパフォーマンス面では厳しいが,夜の海の音よりも静かだった。
笑った(^^ゞ。アップルのハードについては前にも述べたが(過去記事),アスロン,ペンティアム4,そしてパワーPC G4のどれを搭載しているハードも,おしなべてやかましい。常時接続が一般的になり自宅パソコンでサーバーを運営することも多くなり,動画ファイルを扱うことが多くなって高性能なCPUでもそれなりに時間がかかる動画のエンコードをすることも多くなっているのに,常時雑音をまき散らすパソコンが増えているのは,どうも使用法と逆行している。
最近パソコンを初めて買ったという人は,ハードディスクの音を知らないという。流体軸受などの静音処理のせい,ではなくただ単にそれ以外のファンの音にかき消されているだけ。ハードディスクへのカリカリカリというアクセス音を理解して,スパイウェアやワーム,ウイルスなどが勝手に行動していることを察知できることがあったのも遠い昔。パソコンとの接し方自体も,騒音によって知らぬうちに変化が生じているのかもしれない。思い出に浸ってもしょうがないことばかりだけど,初期型iMacなども偉大だったなと思い返すわけですなぁ。
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